有為(読み)ユウイ

デジタル大辞泉 「有為」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐い〔イウヰ〕【有為】

[名・形動]能力があること。役に立つこと。また、そのさま。「有為な(の)人材」
[類語]有望末頼もしい頼もしい心強い心丈夫気丈夫頼り甲斐安心豪放磊落らいらく大船に乗ったよう鬼に金棒

う‐い〔‐ヰ〕【有為】

《〈梵〉saṃskṛtaの訳。作られたものの意》仏語因縁によって起こる現象。生滅する現象世界の一切の事物。⇔無為

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精選版 日本国語大辞典 「有為」の意味・読み・例文・類語

う‐い‥ヰ【有為】

  1. 〘 名詞 〙 ( [梵語] saṃskṛta の訳語 ) 仏語。直接、間接の諸条件、すなわち因、縁の和合によって作られている恒常でないもの。また、そういう現象。有為法。これを越えた常住不変の絶対的存在である無為と対する。
    1. [初出の実例]「九種譬剣、破有為而无住」(出典性霊集‐六(835頃))
    2. 「我殊勝の善根を修せりと思ふは、此、有為の事也」(出典:今昔物語集(1120頃か)六)

ゆう‐いイウヰ【有為】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 為(な)すところがあるの意から ) 役に立つこと。才能があって将来見込みがあること。また、そのさま。「有為の士」
    1. [初出の実例]「女子に好るべき性質あって、尚且乱れない人間なら、はじめて有為(イウヰ)な人物だらうが」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
    2. [その他の文献]〔易経‐革卦〕

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普及版 字通 「有為」の読み・字形・画数・意味

【有為】ゆうい(いうゐ)

なす志がある。〔孟子文公上〕顏淵曰く、何人ぞや、予(われ)何人ぞや。爲す、亦た是(かく)の(ごと)し。

字通「有」の項目を見る

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有為」の意味・わかりやすい解説

有為
うい
saṃskṛta

仏教用語。直接原因,間接原因によって成立した事物をいう。これに対して,成立,破壊をこえた超時間的な存在に対しては無為 asaṃskṛtaが使われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「有為」の意味・わかりやすい解説

有為
うい

有為・無為

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