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将棋棋士。東京・江東区の生まれ。1916年(大正5)関根金次郎13世名人に入門。20年四段、以後抜群の成績で22歳八段。35年(昭和10)師の関根の世襲名人位開放に伴う実力名人戦で八段中の首位になり、37年第1期名人、以来10年間無敵名人として木村時代を築いた。将棋大成会時代の会長としても棋界を統率、隆盛に導いた。第二次世界大戦後の47年(昭和22)に第6期名人戦で塚田正夫八段に敗れて名人位を失ったが、49年の第8期に奪回した。52年第11期名人戦に大山康晴(やすはる)八段に敗れ、現役を退き14世名人を襲位した。60年紫綬褒章(しじゅほうしょう)受章。78年勲三等旭日(きょくじつ)中綬章の叙勲を受けた。門下は板谷(いたや)四郎、花村元司(もとじ)両九段、北楯修哉(きただてしゅうや)八段ら。
[原田泰夫]
『木村義雄他監修『木村義雄』(『日本将棋大系 第15巻』1980・筑摩書房)』
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…1919年のラジオによる対局放送と,29年からの東京中央放送局の〈ラジオ将棋速成講座〉開始も将棋の普及に大いに役だった。実力名人位決定戦は多数の愛好者の注目のうちに木村義雄が優勝し,38年初代の実力名人誕生となった。以後木村が優勝を続け,第2次大戦が終わった直後まで名人の座にあった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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