木葉衣(読み)このはごろも

精選版 日本国語大辞典 「木葉衣」の意味・読み・例文・類語

このは‐ごろも【木葉衣】

〘名〙
① 木の葉を編んで作った衣。仙人などの着る衣という。
※三人妻(1892)〈尾崎紅葉〉前「祖先建国の始末をおもひ、黒木の柱、木葉衣(コノハコロモ)鳥獣の肉の摸傚(かた)にて行かば一入(ひとしほ)好かるべきに」
② 紅葉した木の葉が身に落ちかかるさまを衣服に見たてていう。このはぎぬ。《季・冬》
※謡曲・雨月(1470頃)「木の葉の雨の音づれに、老いの涙もいと深き、心を染めて色々の、木の葉衣の袖の上」

このは‐ぎぬ【木葉衣】

〘名〙 =このはごろも(木葉衣)②〔俳諧・毛吹草(1638)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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