本多髷・本田髷(読み)ほんだまげ

精選版 日本国語大辞典 「本多髷・本田髷」の意味・読み・例文・類語

ほんだ‐まげ【本多髷・本田髷】

〘名〙
① (本多忠勝家中髪型から広まったという) 江戸中期以降に流行した男子の髪型。中ぞりを大きく、まげは高く結び、鬢(びん)には油をつけないでくしの目を通し、後の方に油をつけたもの。通人、遊び人が好んだ。ほんだ。ほんだわげ。丁髷(ちょんまげ)本多風
② 女性の髪型、丸髷異称。ほんだ。
南小泉村(1907‐09)〈真山青果〉三「六十恰好の婆である。小さな本多髷に結って居た」

ほんだ‐わげ【本多髷・本田髷】

〘名〙
※洒落本・寸南破良意(1775)髪結本田(ワケ)を横へひんまげ」
芸娼妓が①に似せて結った髪型。特に、辰巳芸者の髪型をいう。深川本多。
※洒落本・寸南破良意(1775)新ござ「うす化粧に、べっこうの櫛、よこざし、ぐっと本田わげ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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