李平書(読み)りへいしょ(英語表記)Lǐ Píng shū

改訂新版 世界大百科事典 「李平書」の意味・わかりやすい解説

李平書 (りへいしょ)
Lǐ Píng shū
生没年:1854-1927

中国の財界人。江蘇省宝山県の人。原名は鍾珏(しようかく),晩号は且頑。字で知られる。はじめ官界に投じたが,1899年(光緒25)のフランスによる広州湾占領に際して知県をやめ,1903年に江南製造局の管理職についた。以後,通商銀行,招商局,江蘇鉄路局などの要職につくとともに,商団を組織,全国商団連合会会長にもなった。辛亥革命で上海軍政府の民政長となったことに端的にしめされるように,清末・民国初年における官界出身の典型的な名望ある商紳=財界人であった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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