条痕(銃)
じょうこん
ライフル銃や拳銃(けんじゅう)から発射された弾丸の胴部に刻まれるライフリングrifling(腔綫(こうせん))の跡。ライフリングは、同一のライフリングマシンのカッターで刻んだ場合でも、ごく微小な刃こぼれや減りによって、まったく同一の条綫をもつことはない。したがって、発射された弾頭部を比較顕微鏡などで検査すれば、どの銃から発射されたかを知ることができる。このため条痕は「銃器の指紋」ともいう。
[小橋良夫]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例