東海興業[株](読み)とうかいこうぎょう

百科事典マイペディア 「東海興業[株]」の意味・わかりやすい解説

東海興業[株]【とうかいこうぎょう】

戦後初めて上場ゼネコンとして倒産した。1946年内田信也(明治海運の創業者)が東海興業設立。同年,元満州鴻池組常務・中西小一が事業を継承し,積極展開。冷蔵倉庫の技術力にすぐれ,食品・水産業界に強かったが,不動産不況で急激に業績悪化。銀行支援の下で再建を試みていたが,メインバンクの北海道拓殖銀行が経営悪化のため東海興業の経営支援を断念し,1997年7月に倒産。〈ゼネコンは倒産させない〉という神話が崩れ,これ以後中堅ゼネコンが相次いで倒産した。

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