東金御殿跡(読み)とうがねごてんあと

日本歴史地名大系 「東金御殿跡」の解説

東金御殿跡
とうがねごてんあと

[現在地名]東金市東金

将軍徳川家康秀忠鷹狩の際の休泊所。船橋・千葉などにも同様の施設が置かれ、東金御成とうがねおなり街道によって結ばれた。創建時期は慶長一八年(一六一三)とする説がある(東金記録)。総坪数一万一千七〇〇坪・御殿敷地六千七〇〇坪という。正門(大手門・御成門)・中門があり、裏門近くに門番および足軽宿舎が並び、家中屋敷・籾蔵が配され、奥に御殿がある。これには将軍の間・小姓部屋・書院広間・鉄砲部屋・弓部屋などが設けられていたという(「御殿絵図」小川家蔵など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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