杵屋六左衛門(別家10世)(読み)きねやろくざえもん[べっけじっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

杵屋六左衛門(別家10世)
きねやろくざえもん[べっけじっせい]

[生]寛政12(1800)
[没]安政5(1858)
長唄三味線方および唄方の家元。別家9世六左衛門の次男。文政9 (1826) 年大薩摩の家元権を預り,別号大薩摩筑前大掾藤原一寿と称した。文政 13 (30) 年別家 10世を襲名。中村座の囃子頭となる。『石橋 (しゃっきょう) 』『賤機帯 (しずはたおび) 』『秋の色種 (いろくさ) 』『鶴亀』などの傑作を残した。4世杵屋六三郎とともに長唄中興の祖とされ,実力的に宗家としての本家をしのぐ地位を確立させた。

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