松尾坂番所跡(読み)まつおざかばんしよあと

日本歴史地名大系 「松尾坂番所跡」の解説

松尾坂番所跡
まつおざかばんしよあと

[現在地名]宿毛市大深浦

大深浦おおぶかうらから土佐伊予境の松尾峠(三一〇メートル)に向かう宿毛街道の松尾坂は、登り一八町、下り二〇町といわれ、「土佐州郡志」は「路通予州小山、山下有関、山上立石、於予州土州界標」と記す。土佐と伊予の国境に位置するだけに交通量も多く、数軒の茶屋もあったといわれ、ここに置かれた境目番所は土佐最西端の番所として重視された。

慶長二年(一五九七)の秦氏政事記(蠧簡集)に松尾坂口番所がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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