ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「松浦鎮次郎」の意味・わかりやすい解説
松浦鎮次郎
まつうらしげじろう
[没]1945. 東京
大正・昭和期の教育行政家。 1898年東京帝国大学法科大学卒業。東京府参事官を経て 1902年文部省に入り,大臣秘書官,会計課長を歴任後,06年からアメリカ,ドイツに留学して教育行政を研究。帰国後専門学務局長を経て 24~27年文部次官。京城帝国大学総長をつとめ,29~36年九州帝国大学総長。退任後同大学名誉教授。これより先 30年勅選貴族院議員,38年枢密顧問官。 40年1月米内内閣の文部大臣に就任したが,内閣更迭により同年7月辞任,再び枢密顧問官に任じられた。学制改革に熱意をもち,その研究資料として,教育史編纂会を組織して『明治以降教育制度発達史』 (12巻,1939) を刊行した。
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