松花堂弁当(読み)ショウカドウベントウ

デジタル大辞泉 「松花堂弁当」の意味・読み・例文・類語

しょうかどう‐べんとう〔シヨウクワダウベンタウ〕【松花堂弁当】

松花堂昭乗考案したという弁当。中に十字形の仕切りがあり、縁高でかぶせぶたのある器に盛り付ける。料理の味が、仕切りによって他に移らない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「松花堂弁当」の意味・読み・例文・類語

しょうかどう‐べんとう ショウクヮダウベンタウ【松花堂弁当】

〘名〙 松花堂昭乗の考案になるという弁当。料理の味が混ざらないように、中に十文字の仕切りがあり、縁高でかぶせ蓋のある器に盛り付ける。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松花堂弁当」の意味・わかりやすい解説

松花堂弁当
しょうかどうべんとう

松花堂という器を用いた弁当の一つ。器は縁高(ふちだか)の四角の箱形で、かぶせ蓋(ぶた)がついている。中には十字の仕切りがある。ご飯、煮物焼き物など区別して盛り分けられるので、味がほかに移らない。この器の形態は、江戸初期の真言僧で、また文人、画人、茶人でもある松花堂昭乗(しょうじょう)が絵の具箱として使用していた十字に仕切られた箱に、料理を盛って客をもてなしたという逸話ヒントを得て、のちに、ある料亭主人弁当箱として考案したものといわれている。

河野友美大滝 緑]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

とっさの日本語便利帳 「松花堂弁当」の解説

松花堂弁当

江戸初期の僧、松花堂昭乗が考案したと伝えられる弁当。器に十文字の仕切りをし、味が混ざらないようにして、縁高でかぶせ蓋のある器に盛り付けする。また、書道松花堂流は昭乗が開祖

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android