デジタル大辞泉
「柿」の意味・読み・例文・類語
し【柿】[漢字項目]
[常用漢字] [音]シ(漢) [訓]かき
〈シ〉木の名。カキ。「熟柿」
〈かき(がき)〉「柿色/渋柿」
[補説]「柹」は正字。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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かき【柿】
《栄養と働き》
柿は、日本古来の植物です。いまやヨーロッパでも「カキ」で通じるほど。農家の庭先に実る柿に郷愁を覚えるなど、日本の風土に根づいた秋のくだものとなっています。柿には渋柿と甘柿があり、代表的な甘柿には富有(ふゆう)・次郎(じろう)・御所(ごしょ)柿、渋柿には庄内(しょうない)・西条(さいじょう)柿などがあります。
○栄養成分としての働き
「柿が色づくと医者が青くなる」という諺(ことわざ)がありますが、それは柿にはビタミンCが豊富で、万病のもとといわれるかぜを予防するからです。
果実1個あたりに含まれるビタミンCの含有量は、温州ミカン3~4個分に相当するうえ、カロテンも多く、これらの相乗効果でウイルスや細菌に対する抵抗力を強め、粘膜(ねんまく)を強化するので、かぜ予防のほか、肌荒れ防止にも効果があるのです。
〈アルコール分解酵素とカリウムの働きで二日酔いを治す〉
柿には渋みのもとであるシブオールというタンニン成分と、アルコールデヒドロゲナーゼという酵素があり、これらがアルコールを分解する働きをします。
さらにカリウムも多く含有するので利尿作用もあり、二日酔いに効きます。
なお、干し柿にすると、残念ながらこの効用は消えてしまいます。しかし干し柿の甘みは生果の4倍、カロテンは約2倍にもなるうえ、食物繊維も1回に食べる量あたりの含有量は全食品中のトップと、すぐれた健康食品です。
柿の橙色(だいだいいろ)の色素成分に、β(ベータ)―クリプトキサンチンがあります。これに、ニンジンなどに多いカロテンの約5倍という強力な発がん抑制作用があることが判明し、がん予防が期待されます。
○漢方的な働き
漢方では、柿が肺を潤してせきやたんを止め、炎症を抑えることから、肺結核のせきや喀血(かっけつ)の補助療法に用いられています。
柿の葉やヘタにも薬効があります。葉には果実以上にビタミンCが多いので、お茶にして服用すると高血圧や動脈硬化予防のほか、潰瘍(かいよう)などによる内出血、痔(じ)の出血、鼻血、月経過多、眼底出血にも効果があるといわれています。さらにヘタを煎(せん)じて飲むとしゃっくり止めや夜尿症(やにょうしょう)に効きます。
○注意すべきこと
柿は消化がよくないうえ、体を冷やす作用があるので、胃腸が冷えやすい人や病後、産後の人はひかえめにしましょう。
また、渋み成分のタンニンを含むので、多食すると便秘になる場合もあります。
《調理のポイント》
柿は生で食べるのが一般的ですが、料理としてはダイコンなどと和える、なますがよく知られています。これは彩りもよいうえ、互いのビタミンCをそこなうことがない、理にかなった調理法です。
葉はお茶のほか、若葉を使ったサラダやてんぷらもいいでしょう。
出典 小学館食の医学館について 情報
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柿【こけら】
元来は木の削りくず,こっぱの意。転じて屋根をふくための薄い板。一般に長さ30cm,厚さ2〜5mm,幅10cm程度で,材料はヒノキ,サワラ,クリ等。
→関連項目柿落し|木舞
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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柿[果樹類]
かき
近畿地方、奈良県の地域ブランド。
主に吉野郡西吉野村・五條市・天理市・御所市などで生産されている。奈良県は柿の一大産地であり、なかでも刀根早生・平核無・富有が知られている。また、ハウス柿の出荷量は全国一を誇る。種がなく糖度の高い刀根早生は、その代表種である。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
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柿 (カキ)
学名:Diospyros kaki
植物。カキノキ科の落葉高木,園芸植物,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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