根井貝塚(読み)ねいかいづか

日本歴史地名大系 「根井貝塚」の解説

根井貝塚
ねいかいづか

[現在地名]野田村玉川

海岸から直線距離約二・五キロの海岸段丘上に立地する。標高約二二六メートル。大正時代末と昭和初期の調査で得られた資料の再確認のため、昭和五八年(一九八三)から同六〇年まで調査が行われた。検出された遺構は縄文時代後期竪穴住居跡二棟、焼土投捨て遺構一基、土壙一基。中央に東流する沢を挟み、東西一八〇メートル・南北一一〇メートルの範囲に及ぶと推定されている。貝塚そのものの堆積は厚くない。縄文時代の竪穴住居跡の平面形は円形で、規模は一方が直径三・八メートル、他方は四・五メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android