桐原郷蔵(読み)きりばらごうぐら

日本歴史地名大系 「桐原郷蔵」の解説

桐原郷蔵
きりばらごうぐら

[現在地名]大間々町桐原

世音せいおん寺境内の東南、銅山あかがね街道に面する。縦二間半、横三間半、切妻の板葺屋根であったが現在はトタン葺土蔵で、飢饉に備えた穀物の貯蔵所。東南に大戸をたてた入口があり、内部は一部中二階を設け、栗材の腰板を使用。東西両壁の上方明り窓がある。享保一七年(一七三二)に桐原村から設置願が出されており、寛政年間(一七八九―一八〇一)より村中から稗を取立て始めたが設置されていなかった(寛政九年品々書上帳など)。弘化三年(一八四六)積立金に字瀬戸せどはらにある入会地手振てぶり山の立木・葛根の売上金を加えて郷蔵設置を全村で議決し(議定一札之事)、翌年二月百姓甚助の土蔵を金六両で買上げ、世音寺に敷地代三両を払い現在地へ移築した(貯蔵穀郷蔵普請諸入用帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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