桔梗村(読み)ききようむら

日本歴史地名大系 「桔梗村」の解説

桔梗村
ききようむら

[現在地名]函館市桔梗町・西桔梗町にしききようちよう

明治四年(一八七一)から同三五年までの村。函館平野南東端、蒜沢にんにくざわ川の流域にある。近世には桔梗ヶ原・桔梗野とよばれていた地域で、「蝦夷日誌」(一編)によると、桔梗野は「七重浜の上なる野也。(中略)扨此桔梗野は先国主相原周防守なるもの城地ニせんと謀られし由の地ニ而頗る要害よろしき処、兵粮の運送もよろし」という。

安政六年(一八五九)四月、東本願寺箱館御坊の調査に基づいて本山使僧徳善から開墾地使用願が出され、土地使用が許可された。秣場に使用していた亀田村上山かみやま村・赤川あかがわ村の三村からも差支えない旨の書付が出され、東本願寺開発場桔梗野・六条郷安寧ろくじようごうあんねい村と称して開発が始まった(「沽券地御用留」道行政資料課蔵、「函館市史」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android