(読み)ズミ

デジタル大辞泉 「桷」の意味・読み・例文・類語

ずみ【×桷/棠梨】

バラ科の落葉小高木。山地に多く、全体にとげがある。葉は楕円形。4~6月ごろ白い5弁花が咲き、秋に紅あるいは黄色の丸い実がなる。庭木として植えられ、樹皮染料になる。こりんご。こなし。姫海棠ひめかいどう。三つ葉海棠。甘棠かんとう 夏》「たちよれば深山ぐもりに―の花/蛇笏

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精選版 日本国語大辞典 「桷」の意味・読み・例文・類語

ずみ【桷・棠梨】

  1. 〘 名詞 〙 バラ科の落葉高木。各地の明るい山地に生える。高さ三~一〇メートル。枝は広がって広い樹冠をつくる。葉は互生し、果枝では束生する。葉身は長さ四~一〇センチメートルの楕円形、または卵形で三~五裂することもあり、縁に細鋸歯(きょし)がある。初夏、新枝の先端に径二~四センチメートルの五弁花を数花束生して開く。花は初め紅色でのち白色にかわる。果実は径五~七ミリメートルの小球形で赤や黄色に熟し甘酸っぱい。盆栽にしたりリンゴの台木にしたりする。「染(そ)み」の転で樹皮を黄色染料に使ったことからこの名がある。漢名、棠梨(とうり)。こなし。ひめかいどう。こりんご。みつばかいどう。〔文芸類纂(1878)〕

すみ‐ぎ【桷・隅木・角木】

  1. 〘 名詞 〙 屋根隅棟の下に取りつけて、棰(たるき)の上端を受ける木。
    1. [初出の実例]「角木四枝〈各長二丈 広八寸 厚七寸〉」(出典:正倉院文書‐天平宝字六年(762)閏一二月二九日・造石山院所解案)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「桷」の解説

桷 (ズミ)

学名Malus sieboldii
植物。バラ科の落葉小低木,園芸植物

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