朝日日本歴史人物事典 「森山茂」の解説
森山茂
生年:天保13.9(1842)
明治初期の外交官。奈良県出身。兵庫県判事として明治政府に出仕し,外務省に転じ外務少録。明治2(1869)年に朝鮮に出張して以来,朝鮮交渉の専門家として朝鮮に長く滞在し,釜山居留民の保護などに尽力した。8年外務権大丞となり,翌年黒田清隆全権に随行し,前年の江華島事件処理と修好交渉に尽力し,日朝修好条規の締結に携わった。11年官を辞し,元老院議官を経て,富山県知事,貴族院勅選議員となる。草創期明治外交を担い,朝鮮専門家として長く日本の対朝外交に携わった。<参考文献>外務省編『日本外交文書』19巻
(森山茂徳)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報