森田町(読み)もりたまち

日本歴史地名大系 「森田町」の解説

森田町
もりたまち

[現在地名]南那須町森田

小塙こばな村の西に位置し、集落はおもに蛇行しながら南東流するあら川と支流さかさ川の流域に展開する。東はたき村・神長かなが(いずれも現烏山町)など。烏山からすやま城下と奥州街道喜連川きつれがわ宿を結ぶ道が荒川沿いに通る交通の要衝として、また当町に近接して小塙村地内に陣屋(森田陣屋)を構えた旗本大田原氏の陣屋町としても発展、現在も森田宿の通称が残る。郷帳類では森田村・森田郷とも記された。

文治五年(一一八九)一〇月一九日源頼朝は奥州合戦戦勝祈願成就の報賽として宇都宮(現二荒山神社)に奉幣し、併せて同宮に一庄園を寄進しているが(吾妻鏡)、文明一六年(一四八四)の宇都宮大明神代々奇瑞之事(群書類従)によれば、これは生贄狩料所として那須庄内の五ヵ郷、ならびに日御供料所としての「森田・向田」両郷であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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