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児童文学の翻訳家、作家、演劇研究者。東京・銀座の生まれ。早稲田(わせだ)大学英文科卒業。初め早稲田文学社、読売新聞、冨山房(ふざんぼう)の編集に携わった。冨山房発行の『模範家庭文庫』全23冊(1916~32)には、自らも『アラビアン・ナイト』『イソップ物語』、外国名作童話、日本の伝説や昔話の翻訳、再話を手がけ、児童図書の画期的な発展に寄与した。のち『赤い鳥』(1918創刊)、『童話』(1920創刊)、『金の星』(1922年『金の船』を改題)など、大正期の代表的な童話雑誌に多くの翻訳、再話を発表した。また、島村抱月の芸術座に加わり、演劇批評や戯曲の翻訳に活躍した。主著に『世界童話宝玉集』(1919)がある。
[岡田純也]
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…この《日本一ノ画噺》や鹿島鳴秋の《オハナシ》5冊(1913)を出した中西屋がそのころの良質の絵本出版を代表する。 ついで大正中期に模範家庭文庫を出した冨山房で,楠山正雄の《画(え)とお話の本》3冊(1925‐26)を出したが,その画家たちは,大正中期に輩出した絵雑誌のプールに負っている。1914年に《子供之友》,21年に《コドモノクニ》,23年に《コドモアサヒ》が出て,岡本帰一,清水良雄,武井武雄,川上四郎,初山滋,村山知義,本田庄太郎たちがそれらによって活躍した。…
※「楠山正雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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