楯状火山(たてじょうかざん)(読み)たてじょうかざん

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

楯状火山(たてじょうかざん)
たてじょうかざん

おもに流動性に富む溶岩玄武岩安山岩)の流出の繰返しによって形成された火山で、ごく緩傾斜(10度以下)の火山。西洋の古代戦士が使用した楯を伏せたような形をしているので楯状火山とよばれる。盾状とも書く。ハワイには玄武岩質の壮大なものが多く、中心火口のほか、そこから放射状に伸びた割れ目からも溶岩を流出する。日本に規模の大きな楯状火山は存在しない。

諏訪 彰・中田節也]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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