極度(読み)キョクド

デジタル大辞泉 「極度」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ど【極度】

[名・形動]
物事程度限界のところ。極限
「此孔雀の舌の料理は…豪奢風流の―と」〈漱石吾輩は猫である
程度のはなはだしいこと。また、そのさま。「極度に緊張する」
[類語]極端余り非常度外れけた外れけた違い異常法外篦棒べらぼう途方もない途轍とてつもない大変大層並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらいこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並なみなみならぬ極めて至って甚だごく至極しごく滅法めっぽうすこぶるいともとても大いに実にまことに一方ひとかたならずさんざっぱらさんざんさんざこってりめためためちゃくちゃめちゃめっちゃ底抜け恐るべきこよなく殊の外ひときわ特段とんでもない類がない比類ない無上よっぽど度が過ぎる行き過ぎどえらい飛び切り段違い圧倒的かけ離れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「極度」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ど【極度】

〘名〙
① 物事の程度が、それ以上にはならない限界のところ。また、その程度。極端。極限。かぎり。
西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二「応援不便なれども随て勝ち随て迫り十五日は其極度に至れり」
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「此孔雀の舌の料理は〈略〉豪奢風流の極度」
② (形動) 程度のはなはだしいこと。また、そのさま。
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一九道義観念が極度(キョクド)に衰へて」
抒情小曲集(1918)〈室生犀星自序「極度に人懐こい、もの恋しげな心を不断に有ってゐた私は」

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