極熱の草薬(読み)ごくねちのそうやく

精選版 日本国語大辞典 「極熱の草薬」の意味・読み・例文・類語

ごくねち【極熱】 の 草薬(そうやく)

極熱のころ用いる、暑気ばらいの煎じ薬一説解熱剤ともいう。ニンニクなどが用いられた。
源氏(1001‐14頃)帚木月頃、風病重きにたへかねて、ごくねちのさうやくを服して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の極熱の草薬の言及

【ニンニク(葫)】より

…ニンニクのにおいはアリルトリサルファイド(三硫化アリル)で,またビタミンB1を多く含んでいる。【平岡 達也】
[日本での利用]
 ニンニクの薬効は古くから経験的に知られていたもので,日本でも平安時代には《源氏物語》帚木(ははきぎ)の巻に見られるように,〈極熱(ごくねち)の草薬(そうやく)〉とも呼ばれ,諸病の治療に用いられていた。室町時代以後は,夏の土用になると夏まけのまじないとして,ニンニクとアズキを水でのむならわしがあった。…

※「極熱の草薬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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