極真会館(読み)きょくしんかいかん

知恵蔵 「極真会館」の解説

極真会館

正式名称は国際空手道連盟極真会館。大山倍達(ますたつ)(1923〜94)が創始した空手の流派。1956年に東京都豊島区に興した大山道場が前身打撃を直接当てない伝統的な寸止め空手に対し、直接打撃を認めたフルコンタクト空手を標榜し、世界的に普及。124カ国1200万人を号する世界最大の格闘技団体となった。80年代以降、芦原会館の芦原英幸、正道会館の石井和義、大道塾の東孝など門下生が次々独立。顔面攻撃を禁じる「極真ルール」の枠を超え、顔面防具やグローブマッチ、投げ技や寝技を認める団体も出始めた。大山総裁の没後分裂。総本部道場を引き継いだ松井章圭館長派、NPO法人新極真会(緑健児代表)などが主な会派となっている。

(大野宏 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android