槇尾(読み)まきのお

精選版 日本国語大辞典 「槇尾」の意味・読み・例文・類語

まきのお まきのを【槇尾】

京都市右京区北部の地名高尾栂尾(とがのお)とともに三尾一つに数えられる紅葉名所

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日本歴史地名大系 「槇尾」の解説

槇尾
まきのお

[現在地名]右京区梅ヶ畑槇尾町

高尾たかお(雄)栂尾とがのおの中間にあり、三尾さんびの一つで紅葉の名所とされる。槇尾山の麓を清滝きよたき川が屈曲して流れ、その北岸に西明さいみよう寺がある。

建治年中(一二七五―七八)に和泉国槇尾山寺(現大阪府和泉市)の自証上人が西明寺を再興した(→西明寺ことから、地名が起きたとされるが、寛喜二年(一二三〇)閏正月一〇日付の太政官牒(高山寺文書)高山こうざん寺の四至に「西限槇尾谷押河谷北」ともあり、再興以前から地名となっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「槇尾」の意味・わかりやすい解説

槇尾
まきのお

京都市西北の右京区の一地区。清滝(きよたき)川に沿い、南の高雄(たかお)、北の栂尾(とがのお)とともに三尾(さんび)とよばれ、紅葉の名所として知られる。京都市街より周山(しゅうざん)街道(国道162号)が通じる。832年(天長9)空海の弟子智泉(ちせん)が開基した槇尾山西明寺(さいみょうじ)がある。

織田武雄

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「槇尾」の意味・わかりやすい解説

槇尾
まきのお

京都市右京区梅ヶ畑の一地区。大堰川の支流清滝川に沿う景勝地で,特に秋の紅葉が美しい。西明 (さいみょう) 寺,真言宗大覚寺がある。高雄 (高尾) ,栂尾 (とがのお) とともに三尾 (さんび) と呼ばれることもある。

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