家庭医学館 「橋中心髄鞘崩壊症」の解説
きょうちゅうしんずいしょうほうかいしょう【橋中心髄鞘崩壊症】
急にぼんやりして意識がおかしくなり、左右ともに手足のまひ、口がきけない、物が飲み込めなくなります。けいれんをおこすこともあります。
血液の電解質に異常をきたし、低ナトリウム、低カリウムなどが証明されます。
進行は急速で、数日から数週のうちに、診断困難なまま死亡することが多いものです。
若・中年の男性に多く、小児でもまれではありません。
詳しい病気の成り立ちは不明ですが、血液の低ナトリウムを急速に補正しようとして行なわれる輸液療法(ゆえきりょうほう)が一因と考えられています。