デジタル大辞泉
「中年」の意味・読み・例文・類語
ちゅう‐どし【中年】
江戸時代、20歳ころから年季奉公に出ること。暖簾分けなどを許されないことが多い。
「―三年の気詰まり」〈浮・新色五巻書・五〉
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ちゅう‐ねん【中年】
〘名〙
① 青年と老年との
中間の年ごろ。現代では、ふつう四〇歳代から五〇歳代にかけてをいう。
※
愚管抄(1220)四「親疎・遠近・老少中年・貴賤・上下」
※授業編(1783)二「余(われ)は〈略〉中年さまさまの世故ありて労心せし故にや四十を過てより年々に記憶うすくなり」 〔列子‐周穆王〕
※足利本論語抄(16C)学而第一「豊秊には
三日、中年には
二日、不熟の秊には一日可
レ使也」
なか‐どし【中年】
〘名〙
※雑俳・伊勢冠付(1772‐1817)文化一〇「取っても足らぬ・中(なカ)年に迄せつかれる」
② 江戸時代、年季奉公などの数え方で、足掛けの
計算でなく
正味の
年数のこと。一年目と
最後の年を数えない、その中間の年数。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三三「しきせ計て中とし五年 後は又引上られて
帳付に」
ちゅう‐どし【中年】
〘名〙
② 江戸時代、二〇歳前後の頃から年季奉公をすること。
商家では
子飼(こがい)の
奉公人と違い、
暖簾(のれん)分けなどは許されないことが多い。
※滑稽本・風姿紀文(1753)一「中
(チウ)どし五年出入十年も夢の覚るは
一時ながら」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報