デジタル大辞泉 「檸檬」の意味・読み・例文・類語
レモン(lemon)
2 (米語で)欠陥品。欠陥車。
[補説]1は「檸檬」とも書く。
書名別項。→檸檬
翻訳|lemon
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
梶井基次郎(かじいもとじろう)の短編小説。作者の処女作で、同人雑誌『青空』創刊号(1925年1月)に発表。主人公である「私」は、正体不明の憂鬱(ゆううつ)にとらえられて、京都の町を放浪していたが、ある日、果物屋で1個のレモンを手に入れ、その色、形、重さ、手ざわりを確かめることで幸福感を覚える。普段は避けていた丸善書店へも気楽に入れた。しかし丸善で画集を見ているうちに、「私」はふたたび憂鬱になり始める。そこで「私」は画集を積み上げ、その上にレモンを置いて充実感を覚える。さらに「私」はレモンと画集をそのままにして店を出、レモンの爆発というユーモラスな空想を抱く。青春の不安と、その裏に潜む調和への願望とを描き出した佳作である。
[吉田凞生]
『『檸檬』(岩波文庫・旺文社文庫・新潮文庫)』▽『『文芸読本 梶井基次郎』(1977・河出書房新社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
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