歌の病(読み)ウタノヤマイ

デジタル大辞泉 「歌の病」の意味・読み・例文・類語

うた‐の‐やまい〔‐やまひ〕【歌の病】

和歌の修辞上の欠陥病気にたとえていう語。詩八病しはちへいを模したもので、平安時代に始まり、四病・七病・八病などともいわれる。歌病かへい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「歌の病」の意味・読み・例文・類語

うた【歌】 の 病(やまい)

和歌の修辞上の欠陥。奈良末期から平安時代にかけて、和歌評価の基準設定の必要から、主に中国詩論影響もとに発生した。その内容は時代、歌の師範などによって異なるが、「歌経標式」は七病(しちへい)、「喜撰式」は四病、「孫姫式(ひこひめしき)」は八病などに分類している。歌病(かびょう・かへい)
俊頼髄脳(1115頃)「歌の病をさる事ふるき髄脳にみえたる如くならば其数あまたあり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android