歌骨牌(読み)うたガルタ

精選版 日本国語大辞典 「歌骨牌」の意味・読み・例文・類語

うた‐ガルタ【歌骨牌】

〘名〙 (カルタはcarta) カルタの一種。二組の札からなり、一方には和歌上の句または上下を書き、一方には下の句だけを書いたもの。また、その遊び。下の句を書いたものを競技者の間にまき散らし、一人が上の句を読み、競技者がそれに続く下の句の札を取る。ついまつ。《季・新年》 〔俳諧・毛吹草(1638)〕
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「あなたと哥骨牌(ウタガルタ)に致さうか」
[語誌]室町時代に行なわれたと見られる歌貝(うたがい)ウンスンカルタが影響して生じたものという。「古今和歌集」「伊勢物語」「源氏物語」などの歌を用いたものから、元祿ごろに小倉百人一首を用いたものに代わり、これが一般化した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android