正税帳使(読み)ショウゼイチョウシ

デジタル大辞泉 「正税帳使」の意味・読み・例文・類語

しょうぜいちょう‐し〔シヤウゼイチヤウ‐〕【正税帳使】

律令制で、四度しどの使いの一。毎年諸国から正税帳中央政府へ提出した使者正税使税帳使

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精選版 日本国語大辞典 「正税帳使」の意味・読み・例文・類語

しょうぜいちょう‐しシャウゼイチャウ‥【正税帳使】

  1. 〘 名詞 〙 令制で、四度使一つ。奈良・平安時代、毎年、正税帳を中央政府に持って行く任に当たる使者。税帳使。正税使。
    1. [初出の実例]「右不動鎰漆勾、蔵納櫃、付去天平七年正税帳使故目従七位上土師宿禰佐美麻呂、申送已訖」(出典:正倉院文書‐天平一〇年(738)駿河国正税帳)

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世界大百科事典(旧版)内の正税帳使の言及

【四度使】より

…(1)日本古代の律令制のもとで,国衙(こくが)の政務などを報告するため,毎年定期に上京する4種の使者。朝集使(ちようしゆうし),大帳使(だいちようし)(計帳使とも),貢調使(こうちようし),正税帳使(しようぜいちようし)をさす。いずれも国司がその任にあたるが,朝集使のみ四等官にかぎられ,他は史生(ししよう)などの雑任(ぞうにん)でもよかった。…

※「正税帳使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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