税帳使(読み)ぜいちょうし

精選版 日本国語大辞典 「税帳使」の意味・読み・例文・類語

ぜいちょう‐し ゼイチャウ‥【税帳使】

〘名〙 令制四度(しど)の使の一つ諸国正税出納を記し、収支決算をした帳簿税帳正税帳)を中央政府に提出するため上京する使者正税帳使(しょうぜいちょうし)
万葉(8C後)一七・三九九五・題詞「四月廿六日掾大伴宿禰池主之館餞税帳使守大伴宿禰家持宴歌并古歌四首」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の税帳使の言及

【正税帳】より

…奈良・平安時代に諸国において作成された1年間の正税(大税)の収支決算書。毎年同じものが少なくとも3通作成され,2通を正税使(税帳使)が付属帳簿(枝文(えだぶみ))とともに中央政府に提出した。現存の正税帳では730年(天平2)度のものがもっとも古く,天平期のものは二十数通《正倉院文書》の中に残っている。…

※「税帳使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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