此れ等(読み)コレラ

デジタル大辞泉 「此れ等」の意味・読み・例文・類語

これ‐ら【×此れ等/等】

[代]近称指示代名詞
これ」の複数形。
話し手の側に属する事物についていう。「今ここに―の問題がある」「―は私の収集品です」
㋑この人たち。
「―には劣りなる白銀しろがねの箔を」〈紫式部日記
このあたり。このへん。
「山ならねども―にも」〈徒然・八九〉

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精選版 日本国語大辞典 「此れ等」の意味・読み・例文・類語

これ‐ら【此等・是等】

  1. 〘 代名詞詞 〙
  2. [ 一 ] 事物や人について話し手側に属する複数のものとしてさし示す。
    1. 事物をさし示す。
      1. [初出の実例]「ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり〈略〉せうとの神のかたち、をかたににうつりて、かがやくをよめるえびすうたなるべし。これらは、もじのかずもさだまらず、哥のやうにもあらぬことどもなり」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
    2. 人物をさし示す。この方たち。
      1. [初出の実例]「うたてげなるおきな二人、おうなといきあひて〈略〉これらうち笑ひ、見交していふやう」(出典:大鏡(12C前)一)
  3. [ 二 ] 話し手が属している場所。このあたり。ここら。このくに。
    1. [初出の実例]「ひぐらしさぶらひつかれ給ぬらんを、よし、これらにては、いうなるあそびのかたよりは、まづかやうのわざをみいれ給へ」(出典:有明の別(12C後)二)

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