死出田長(読み)しでのたおさ

精選版 日本国語大辞典 「死出田長」の意味・読み・例文・類語

しで‐の‐たおさ‥たをさ【死出田長】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほととぎす」の鳴き声を写した擬音語から。「たおさ」は「田長」で、農事の統率者の意 ) 鳥「ほととぎす(杜鵑)」の異名
    1. [初出の実例]「いくばくの田をつくればかほととぎすしでのたをさをあさなあさなよぶ〈藤原俊行〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇一三)

しで‐たおさ‥たをさ【死出田長】

  1. 〘 名詞 〙 鳥「ほととぎす(杜鵑)」の異名。→しでのたおさ
    1. [初出の実例]「肱笠の 雨もや降らなむ 之天多乎左(シテタヲサ)」(出典催馬楽(7C後‐8C)婦が門)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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