母良(読み)おもら

精選版 日本国語大辞典 「母良」の意味・読み・例文・類語

おも‐ら【母良】

〘名〙 古く伊勢神宮に奉仕した女性供物調進神楽などに従事した子良(こら)に支障あるときの補佐代理として置かれた。
※皇太神宮年中行事(1192)六月「方々御稲等之中に、一御方者、於忌屋殿奉舂、大物忌子良 荒木田氏女 先奉仕、母良相具也」

も‐ら【母良】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の母良の言及

【物忌】より

…その意味から,古く伊勢,春日,賀茂,鹿島,香取,平野,枚岡などの諸大社では特に〈物忌〉と称する1人ないし数人の童女(まれに童男)をおき,厳重な禁忌を課しておもに神饌や神楽を供する役などにあたらせた。伊勢では男児を〈物忌子(ものいみのこ)〉,女児を〈子良(こら)〉,その介護者を男性は〈物忌父〉,女性は〈母良(もら∥おもら)〉と呼んだ。鹿島では亀卜(きぼく)によって童女の物忌を定めた。…

【物忌】より

…その意味から,古く伊勢,春日,賀茂,鹿島,香取,平野,枚岡などの諸大社では特に〈物忌〉と称する1人ないし数人の童女(まれに童男)をおき,厳重な禁忌を課しておもに神饌や神楽を供する役などにあたらせた。伊勢では男児を〈物忌子(ものいみのこ)〉,女児を〈子良(こら)〉,その介護者を男性は〈物忌父〉,女性は〈母良(もら∥おもら)〉と呼んだ。鹿島では亀卜(きぼく)によって童女の物忌を定めた。…

※「母良」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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