毒を以て毒を制す(読み)ドクヲモッテドクヲセイス

デジタル大辞泉 「毒を以て毒を制す」の意味・読み・例文・類語

どくもっどくせい

悪を除くのに、他の悪を利用することのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「毒を以て毒を制す」の解説

毒を以て毒を制す

悪いものを取り除くのに、悪い方法を用いることのたとえ。

[使用例] 毒を以て毒を制す、で、君がお母さんより重いヒステリーになって、お母さんのヒステリーを制圧してしまい、理性にかえらせてしまうんだ[三島由紀夫*永すぎた春|1956]

[由来] 「えんぶっぜんろく」に載っている、一一~一二世紀の中国の僧、えんこくごんことばから。「機を以て機を奪い、毒を以て毒を攻む(自分のチャンスをつかむことで相手のチャンスを奪い、毒を用いて毒を攻撃する)」とあります。後に、「攻む」が「制す」に変化して使われるようになりました。

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ことわざを知る辞典 「毒を以て毒を制す」の解説

毒を以て毒を制す

悪を除くために他の悪を利用することのたとえ。

[使用例] 毒を以て毒を制す、で、君がお母さんより重いヒステリーになって、お母さんのヒステリーを制圧してしまい、理性にかえらせてしまうんだ[三島由紀夫*永すぎた春|1956]

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