気生藻(読み)キセイソウ

デジタル大辞泉 「気生藻」の意味・読み・例文・類語

きせい‐そう〔‐サウ〕【気生藻】

陸上の岩、樹皮、葉の表面に付着して生育する藻類コンクリートブロック塀ガードレールなどの人工物に付着する種も知られる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気生藻」の意味・わかりやすい解説

気生藻
きせいそう

ツバキアセビなど常緑広葉樹の葉面や樹皮面,岩石面などに着生し,空気中に藻体をさらして生活する藻類をいう。フィコペルティス Phycopeltis,セファレウロス Cephaleurosおよびスミレモ Trentepohliaなど緑藻類カエトフォラ目スミレモ科に属するものは最も顕著なものである。これらの藻類は常には気中生活をしているが,雨季などに水分を得ると糸状体を伸ばし,遊走子嚢または配偶子嚢を生じて繁殖できる。また同じ目プロトコックス科のプロトコックス Protococcusも気生藻ということができる。

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