氷あられ(読み)こおりあられ(英語表記)small hail; ice pellets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氷あられ」の意味・わかりやすい解説

氷あられ
こおりあられ
small hail; ice pellets

半透明の氷の粒の降水氷霰。一般にこの構造雪あられ雪霰)を核とし,薄い氷の膜で覆われているために,氷のような外観を呈する。固くて割ったり押しつぶしたりすることは難しい。ひょうと同じように,雪あられが落下するとき部分的に溶け,それが上昇気流で再び上昇させられて凍ることを繰り返したり,雪あられに水滴が衝突して凍ったりしてできる。粒はほとんど球状だが,ときには円錐状のとがった部分をもつ。直径は 2~5mmで,まれに 5mmをこえることもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「氷あられ」の意味・わかりやすい解説

氷あられ
こおりあられ

直径5ミリメートル以下の氷の粒で、小さな雹(ひょう)に似ている。透き通っていることも、白っぽい色のこともある。雪あられに、水滴がついて薄く凍ったときなどにできる。雨滴や融(と)けかかった雪が落下中に凍ってできるものは、凍雨(とうう)ともよばれる。

[篠原武次]

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世界大百科事典(旧版)内の氷あられの言及

【あられ(霰)】より

…これは強い寒気団の南下に伴う対流性の雲が発達してあられをもたらすからである。気象学ではあられを雪あられと氷あられに区別している。氷あられは芯は雪あられと同じだが,外側は氷の層でできているので,つぶすのが難しいくらい硬い。…

※「氷あられ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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