氷割船(読み)ザイワリブネ

デジタル大辞泉 「氷割船」の意味・読み・例文・類語

ざいわり‐ぶね【氷割船】

《「ざい」は氷の意》江戸中期以降、蝦夷地諸港にその年の春最初に入港した内地からの廻船食料衣類などを運んで来た。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「氷割船」の意味・読み・例文・類語

ざいわり‐ぶね【氷割船】

〘名〙 江戸時代北海道の諸港で、その年はじめて入港する内地の廻船をいう。冬季、内地との交通がとだえた北海道では、内地からの第一船が氷の残る新春の海をついて来航するところからいう。
※三航蝦夷日誌(1850頃か)初航蝦夷日誌「氷割船三人乗已上秋田より上方之船にて早春第壱番当湊へ入津之船を立」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android