汗顔(読み)カンガン

デジタル大辞泉 「汗顔」の意味・読み・例文・類語

かん‐がん【汗顔】

[名・形動]顔に汗をかくほど恥ずかしく感じること。また、そのさま。赤面。「汗顔至り
「実に―な事だらけで、何とも言訳ようもないが」〈逍遥当世書生気質
[類語]面目無い名折れ面汚し赤恥羞恥生き恥死に恥恥さらし恥ずかしい極まり悪いやましい不名誉不面目肩身が狭い合わせる顔がない身の置き所が無い穴があったら入りたい面目次第も無い・汗顔の至り・冷汗三斗・冷や汗もの・忸怩じくじ顔向けが出来ない顔が合わせられない顔が潰れるばつが悪いどの面下げて恥じ入るかた無し小恥ずかしい気恥ずかしいうら恥ずかしい面はゆい照れ臭い恥をかく身の縮む思い後ろめたい後ろ暗い申し訳ないすまない心苦しい気の毒気が咎める負い目自責面目丸潰れ面目を失う泥を塗る名を折る名を汚す消え入る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「汗顔」の意味・読み・例文・類語

かん‐がん【汗顔】

〘名〙 (形動) (恥じて顔に冷汗をかくの意から) 顔に汗をかくほど恥ずかしく感じること。非常に恥ずかしく思うこと。赤面。また、そのさま。
蔭凉軒日録‐寛正五年(1464)七月二三日「僧中悪事尤汗顔也」
※中華若木詩抄(1520頃)下「八景の詩は〈略〉大唐にて作てをかれて名誉のことなれば其後に詩つくること汗顔なることぞ」 〔書言故事‐遜謝類〕

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普及版 字通 「汗顔」の読み・字形・画数・意味

【汗顔】かんがん

額に汗する。深く恥じる。唐・韓〔柳子厚を祭る文〕善く(き)ることを爲さず。指を血にし、顏に汗す。巧匠して、手を袖に縮(をさ)む。

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