汨羅の鬼(読み)ベキラノオニ

デジタル大辞泉 「汨羅の鬼」の意味・読み・例文・類語

べきら‐の‐おに【×汨羅の鬼】

《楚の屈原汨羅に身を投じて死んだ故事から》屈原の霊。転じて、水死した人。溺死者

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精選版 日本国語大辞典 「汨羅の鬼」の意味・読み・例文・類語

べきら【汨羅】 の 鬼(おに)

  1. ( 楚の屈原が汨羅江に投身した故事に基づく ) 溺死者。水死人
    1. [初出の実例]「舟凌危険、布帆無恙、免汨羅之鬼、不亦厚幸乎」(出典:拙堂文集(1853頃か)二)

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故事成語を知る辞典 「汨羅の鬼」の解説

汨羅の鬼

溺死した人のたとえ。

[由来] 紀元前三世紀、戦国時代中国詩人くつげんが、「汨羅」という川に身を投げて死んだことから。「史記―屈原伝」には、「石を懐き遂に自ら汨羅に投じて以て死す(石を抱えてそのまま汨羅に身を投げて死んだ)」と記録されています。

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