汲み取る(読み)クミトル

デジタル大辞泉 「汲み取る」の意味・読み・例文・類語

くみ‐と・る【×汲み取る/酌み取る】

[動ラ五(四)]
水などをくんで取り出す。また、他の容器に移し入れる。「水槽の水を―・る」
相手心情事情を推し量る。理解する。「先方の意図を―・る」
[類語](1汲むすくうさらうしゃくうしゃくる掬い上げる掬い取る・掬い出す・掻い出す汲み上げる汲み出す汲み干す汲み入れる汲み込む/(2忖度推察拝察高察賢察明察憫察びんさつ推測推量推考端倪たんげい邪推類推酌量了察推認推断推定斟酌しんしゃく憶測配慮揣摩しま揣摩憶測しまおくそく察し心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す見越す察する感じ取る

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精選版 日本国語大辞典 「汲み取る」の意味・読み・例文・類語

くみ‐と・る【汲取・酌取】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 水などを汲み上げて、他の器に移し入れる。
    1. [初出の実例]「時に豊玉姫の侍者(まかだち)有りて、玉鋺(たままり)を持て当に井(ゐ)の水を汲まむとするに人影(ひとかけ)水底(みなそこ)に在るを見て、酌取(クミトル)こと得(へ)ず」(出典日本書紀(720)神代下(寛文版訓))
  3. 表面に表われないものを推察する。理解する。思いやる。
    1. [初出の実例]「くどく物を御尋あり、其人の心をくみとりなさるる事、常の儀なり」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品五三)

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