沃懸(読み)イカケ

デジタル大辞泉 「沃懸」の意味・読み・例文・類語

い‐かけ【沃懸(け)】

水を注ぎかけて身を清めること。
沃懸地」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「沃懸」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かけ【沃懸】

〘名〙 (「いかけ(沃懸)」の変化した語)
器物の縁などを銀や錫(すず)などの金属でおおうこと。
咄本・再成餠(1773)むけん茶屋「はしごも唐朱塗に金のいっかけ」

い‐かけ【沃懸】

〘名〙 (動詞「いかく(沃懸)」の連用形名詞化)
① 水を注ぎかけて身を清めること。
※百四十五箇条問答(1201頃)一五「斎をし候はんには、かねて精進をし、いかけをし、よき物をきてし候べきか」
② 「いかけじ(沃懸地)」の略。

いっ‐か・ける【沃懸】

〘他カ下一〙 (「いかく(沃懸)」の変化した語) 水などを注ぎかける。また、一息に飲む。
※古活字本毛詩抄(17C前)一五「沢の字は油をいっかけた様にうるうるとしたなりぢゃと有ぞ」

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