沖口出入役所跡(読み)おきぐちでいりやくしよあと

日本歴史地名大系 「沖口出入役所跡」の解説

沖口出入役所跡
おきぐちでいりやくしよあと

[現在地名]秋田市土崎港西二丁目

上酒田かみさかた町西裏、川反かわばた通に面する。湊に出入りする貨物に課税する出入役は、当初奉書役といい、奉書蔵役人が管理したと思われる。「梅津政景日記」元和七年(一六二一)四月二七日条に

<資料は省略されています>

とあり、これから湊奉書役とはのちの出入役のことがわかる。元文四年(一七三九)の先御代々御財用向御指繰次第覚には「湊ほうしよ役と有之儀、私云、沖口役所を今以宝生所と唱申候」とある。「秋田沿革史大成」には奉書蔵役所として「之ニ大番組ノ内勤務年数二十年以上ノモノヲ出張セシメ調査役銀ノ脱洩ナキヲ要ス、又木材等雄物川筋積下ゲニ係ル役銀ノ納否ヲ査シ、而シテ手数料トシテ分一銀ヲ収入シ、之ヲ給与シ得分トナシ、唱ヘて「十分一憐愍役」ト称ス」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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