精選版 日本国語大辞典 「油煙・油烟」の意味・読み・例文・類語 ゆ‐えん【油煙・油烟】 〘名〙① 油脂や重油など、液体状の炭素化合物を不完全燃焼して生じる微細な炭素質の集合物。カーボンブラックの一種としてインクや黒色顔料の原料となるほか、墨の製造原料となる。〔運歩色葉(1548)〕※幸若・大臣(室町末‐近世初)「むらさき硯、油煙のすみ、かみ五かさねにふでまきそへ」② 「ゆえんずみ(油煙墨)」の略。※禅林小歌(1415頃)「墨は松墨、油煙 如レ字 碧雲也」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報