泊新村(読み)とまりしんむら

日本歴史地名大系 「泊新村」の解説

泊新村
とまりしんむら

[現在地名]立山町泊新

常願寺川中流右岸の扇状地上に位置し、北は三ッ塚新みつづかしん村、西対岸は西番にしのばん(現富山市)、東は高原野たかはらの。常願寺川に沿って南進する立山道の一つに沿う。泊り新とも記す。かつては一夜泊いちやどまりとよばれたといわれ、地名の由来については諸説がある。平安時代立山の開祖と伝える佐伯有頼が、刀尾たちお天神や森尻もりじり権現の神告により父の白鷹を追って当地に至り一夜を明かしたことにちなむとする説、文明年間(一四六九―八七)藤原貞治なる人物が当村を開拓し、越中守佐伯三右衛門尉が一泊したとする説、立山へ行く亡者が一夜泊まる所とする説、越中守佐伯有若の母が一泊した所とも伝える(「五百石地方郷土史要」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android