泥む(読み)ナズム

デジタル大辞泉 「泥む」の意味・読み・例文・類語

なず・む〔なづむ〕【泥む/滞む】

[動マ五(四)]
そのことに心がとらわれる。こだわる。執着する。「旧例に―・む」
強ち外形に―・みて総ての物類を描擬するにあらず」〈逍遥小説神髄
物事がはかばかしく進まないでいる。進むのに難渋する。とどこおる。「暮れ―・む空」「船が行き―・む」
なじむ。なれ親しむ。
「滅多にいらっしゃらないから…本当には―・まないんだと」〈山本有三・波〉
悩み苦しむ。病む。
「この君―・みて泣きむつかり」〈横笛
植物がしおれる。生気がなくなる。
「色づける葉の―・みて立てるを見れば」〈かげろふ・中〉
ひたむきに思いを寄せる。執心する。
「おれが首だけ―・んでゐる」〈浄・冥途の飛脚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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