洗練(読み)センレン

デジタル大辞泉 「洗練」の意味・読み・例文・類語

せん‐れん【洗練/洗×煉/洗錬】

[名](スル)《物を洗い、または練ってよくする意から》
詩歌文章表現推敲して、よりよいものにすること。「―を極めた文体
人柄趣味などを、あかぬけのした優雅・高尚なものにすること。「―された着こなし」
[類語](1練る練る磨く切磋琢磨磨き上げる練磨するしご/(2垢抜けるソフィスティケート瀟洒しょうしゃ清楚楚楚垢抜け灰汁あく抜け気さくこざっぱりすっきりさらり洒落る小洒落たさばけるスマートシック

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精選版 日本国語大辞典 「洗練」の意味・読み・例文・類語

せん‐れん【洗練・洗煉・洗錬】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物を洗い、または練ってよくすること。〔宋書‐顧顗之伝〕
  3. 詩歌・文章などを推敲(すいこう)して、よりよいものにすること。
    1. [初出の実例]「洗錬(センレン)を極めた文章のやうな言語一句の無駄がない」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉一二)
  4. 修養をつんで、人柄や趣味・教養などをより高尚なものにすること。
    1. [初出の実例]「吾人の情操を優美にし、品性を高潔にし、同情を洗錬するのは全く両者の御蔭であります」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一一)

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普及版 字通 「洗練」の読み・字形・画数・意味

【洗練】せんれん

心を洗い、性を養う。〔宋書、顧之伝〕(定命論)豈に靈府(心)を澡し、宅(精神)を洗し、に據りて心と爲し、に依りて慮と爲す~に(し)かんや。

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