(読み)ハナ

デジタル大辞泉 「洟」の意味・読み・例文・類語

はな【×洟】

《「」と同語源》鼻腔粘膜から分泌する液。はなじる。はなみず。「をかむ」
[類語]鼻汁鼻水青洟青っぱな水っぱな鼻糞

つき‐はな【×洟】

《「つきばな」とも》はなみず。はなじる。はな。
「きたなげなるもの…、白き―」〈能因本枕・一五二〉

すす‐ばな【×洟】

鼻水。また、それをすすること。
「―ヲ垂ラス」〈日葡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「洟」の意味・読み・例文・類語

よ‐だり【洟・涎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 流れ垂れる鼻汁や涙。
    1. [初出の実例]「亦唾(つはき)を以て白和幣(しらにきて)と為(し)、洟(ヨタリ)を以て青和幣(あをにきて)と為(す)」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
  3. よだれ(涎)
    1. [初出の実例]「涎液(ヨタリ)纏ひいりて、転た咽喉に入る」(出典:石山寺本瑜伽師地論平安初期点(850頃)二三)

すす‐ばな【洟】

  1. 〘 名詞 〙 たれさがる鼻水。また、それをすすりこむようにすること。はなすすり。すすりばな。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「あなのあたりぬればみたるは、すす鼻をのごはぬなめりと見ゆ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)

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