涼風(読み)すずかぜ

精選版 日本国語大辞典 「涼風」の意味・読み・例文・類語

すず‐かぜ【涼風】

〘名〙 すずしい風。夏の終わりに秋の訪れを告げて吹く涼しい風。りょうふう。《季・夏》
※俳諧・玉海集(1656)二「凉風をいたすや月の弓ちから〈貞室〉」
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙一一庭前の梧桐揺落して。凉風(スズカゼ)だしぬけにたちたるゆゑ」

りょう‐ふう リャウ‥【涼風】

〘名〙 すずしいかぜ。すずかぜ。《季・夏》
懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈下毛野虫麻呂〉「寒雲千嶺、涼風四域」 〔礼記月令

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デジタル大辞泉 「涼風」の意味・読み・例文・類語

りょう‐ふう〔リヤウ‐〕【涼風】

涼しい風。すずかぜ。 夏》「―のおもてって渇癒ゆる/草田男
[類語]涼風すずかぜ春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風強風突風烈風疾風はやて大風颶風暴風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

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普及版 字通 「涼風」の読み・字形・画数・意味

【涼風】りよう(りやう)ふう

涼しい風。晋・陶潜〔子儼等に与ふる〕常に言ふ、五六中、北の下に臥し、涼風の暫(しばら)く至るにへば、自ら謂(おも)へらく、是れ羲皇(ぎくわう)(上古の帝)上の人なりと。

字通「涼」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「涼風」の解説

涼風(すずかぜ)

長崎県で生産されるビワ。中生種。実は50~60g前後、糖度が高く酸味が少ない。「茂木」と「楠」の交配によりつくられた品種。1999年に品種登録

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